小児の脊柱側弯症について

 側弯症では脊柱が横に曲がり、多くの場合脊柱自体のねじれ(回旋)を伴います。ねじれを伴っていないものは、下肢長差や腰痛などによる疼痛性側弯が原因である偽物の側弯症のことが多いです。側弯の程度を判定するために、レントゲン検査でコブ角と呼ばれる角度を測り、10度以上のものを側弯症と呼びます。側弯症の約80%は原因が不明であり、運動療法やマッサージ、カイロプラクテイスは矯正効果がなく、有効性は確認されていません。日常生活指導も無意味とされています。
 代表的な論文によると、側弯が進行する可能性は、診断時のコブ角が19度以下の場合、年齢が10歳から12歳で25%、13歳から15歳で10%,16歳では0%と報告されています。コブ角が20度から29度の場合は、10歳から12歳で60%、13歳から15歳で40%,16歳でも10%は進行する可能性があります。
 コブ角が20度から25度に達していると、装具療法が行われます。装具療法の目的は側弯の進行防止であり、まっすぐな正常な状態に戻すことではありません。装具治療は1日23時間の装着が原則であり、16時間以上は装着しないと効果がないという報告もあります。側弯症装具の装着は日常生活での負担が大きく、実際に16時間以上装着することは難しいため、自宅のみでの装着や夜間装具として使用することがあります。
 骨成熟が終了したら装具を除去します。女子では中学校を卒業する頃に除去することが多いです。骨成熟終了時にコブ角が30度から35度以下であれば成人後も特に問題ありませんが、35度以上であると年齢とともに進行し、将来手術が必要になることもあります。コブ角が50度に達していると手術を検討します。手術器具の進歩などにより、術後の安静期間や退院までの日数が以前に比べて短くなっており、1か月以内の社会復帰も可能です。 

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